- 2012-09-22 (土) 19:08
- 読書レビュー
1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。
本の説明だけ読んで、「こんなのありなの??」と思ってしまうんですが・・・・・ありなんですね、これが。
”1000年後の未来”といっても、そこに懐かしさを感じさせる描写と、あきらかに未来の話なんだね~と思わせる両極端さを上手くミックスしてある所に、この本の上手さがみてとれます。
なもんで、設定はむちゃくちゃだけど「へ~・・・。」と思いつつも無理がありません。
基本はSF小説なのでここの矛盾で違和感を感じられると話にならないのですが(苦笑)まー面白い。寝る前に読んでたらいつの間にか、空が明るくなりました。こんな本は久しぶりですね~
この”サバイバル感”がリアルにドキドキ感へと変わっていく、、、、貴志さん、さすがです。
評価:★★★★(5段階中)
携帯の方はこちら⇒新世界より(上) (講談社文庫)
- Newer: 現代の神道・神社はどうあるべきか?「神道のちから」
- Older: あなたも私も、”パパラギ”?
コメント:3
- しの 12-09-23 (日) 19:59
-
あ~っ!!面白そう…と思いつつ、読んでなかった本が出てくるから(>o
- 管理人 12-09-28 (金) 15:51
-
しのさん
これは面白かったですよ~今、どの時代にいるのか忘れちゃって、それを感じさせないぐらいに話が面白くて進んでいく感じ! - kabosu 12-10-05 (金) 20:56
-
先日よりテレビ朝日で深夜3時にアニメ放送が始まりました。
それほど面白い。
トラックバック:0
- この記事のトラックバックURL
- http://www.murakumo-shiki.com/2012/09/22/post_1055.html/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- はずれなし。「新世界より」 from 村雲式