- 2012-09-17 (月) 23:06
- 読書レビュー
現代社会に警鐘を鳴らす歴史的名著。南海の酋長ツイアビは、はじめてパパラギ(=白人)たちの「文明社会」に触れた驚きを、島の人々に語って聞かせる。お金、時間、都会、機械、情報、物欲・・・・・・。その内容は、深い洞察と知恵、素朴にして痛烈な啓示に満ちた文明批評として、今なお輝きを失っていない。豊かさを追い求めてモノと時間を切り刻み、無辺の闇にたどり着いてしまった私たちが、今こそ真摯に受け止めるべきメッセージ。
”パパラギ” とはサモア諸島の一つの国の言葉で、”白人” をさす言葉。
この本は自然と共に生き、思慮深く冷静で情熱的な酋長ツイアビが、”パパラギ”=”白人”=近代文化をみて、その澄んだ目で客観的に考えたことを綴った本です。
かなり昔の本になるんですが・・・・未だに胸を打たれますよ。自分は読んでて、なんだか申し訳ないような胸の奥がチクチクしてしまう、軽い自己嫌悪を感じました(笑)その自己嫌悪と同時に、忘れていたものを思い出し、取り戻したような安堵感も同時に味わえましたが・・・・・・・
時々、「ん?」って場所も出てきますが翻訳にそうとう苦労されたんじゃないかと(本にする際の約束が、出来るだけツイアビが綴った言葉を使う、、、とかなんとか)
今の自分たちの生活や環境に純粋な疑問を投げかけてくれ、よりある面で豊かにさせてくれる本だと思います。
絵本 パパラギ―はじめて文明を見た南の島の酋長ツイアビが話したこと
携帯の方はこちら⇒絵本 パパラギ―はじめて文明を見た南の島の酋長ツイアビが話したこと
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コメント:2
- むらぽん 12-09-17 (月) 23:44
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思わず和田誠さんの装丁に反応してしまいました><
サモアに近い同じ常夏のフィジー島に、長女が今 短期留学中で・・・、どんなことを経験し何を感じて帰ってくるのか楽しみです^^ 帰ってきたら一緒に読んでみようと思います。図書館にあるかな~? - 管理人 12-09-19 (水) 23:38
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むらぽんさん
おぉ、お嬢さんは海外へ?!結構古い本なので多分、図書館か古本屋を捜した方が早いかも(汗)
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