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現代ミステリーの入門編、「ハサミ男」

ハサミ男 (講談社文庫)

大阪出張で寝る前に読んでた本。ミステリ類で久々のヒット!

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。

この本ですね~最初から文章をよーく頭で描きながら読んで下さいね~

「へぇ~っ・・・・ふ~ん、、、、」 「おおっ!」 「・・・・・・・マジでっ?!」

文章がすごく引き込まれた。途中で犯人が解った人はすごいと思う、、、、、これ、騙されない人は居るのかな??あんまり書いたら面白味に欠けるので興味がある人は直接読んで貰いたいんですが、内容自体はストーリーが進むに連れて引き込まれていきます。

まず犯人(ハサミ男)が語る。

そんで犯人(ハサミ男)が真犯人を追う。

犯人のもう一つの人格、「医者」がちょくちょく登場。

まぁここまでは書いても大丈夫、読んでたらすぐに分かります(笑)

しかし、これらが上手いこと噛み合って、内容を時に多彩に、そしてなおかつ簡潔に、そして気づけば自分がハサミ男になったり、医者になったりと・・・・・・・最後はすごいどんでん返し!!息をつかせず最後まで持っていくので、これがまた上手い。

合い間合い間にハサミ男と医者のやり取り。

そして世間のマスコミはドンドンと真犯人・真相から離れていく。

そこに事件を担当する刑事達の思わずニヤリとしたくなる描写。

・・・・・・・・・うん、ここまで書き込んでくれれば、ミステリ・推理小説としては完璧に近いです。残虐な異常者であるハサミ男が淡々と自論を展開させていくのは、思わず苦笑いしたくなるような、あっけにとられるような・・・・・・。軽快な文章に引き込まれながらラストのオチまで行くと、大抵の人は必ずページを戻して確認したくなるはず!(爆)

とにかく、台詞と細かい描写に要注意!!

※ぼちぼち古い本なので先日、古本屋で150円で見かけました

ハサミ男 (講談社文庫)
ハサミ男 (講談社文庫)

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