リヨンを離れて次はアルル行きの鉄道に乗り込む。
寒いのが大の苦手なので出来るだけ南にと、本来なら地中海沿岸の「ニース」に行く予定だったのですがたまたまリヨン駅のインフォメーションで会った日本人に、
「絶対、アルル行った方がいいよぉ~ローマ時代の遺跡が盛りだくさん!!ゴッホが書いた跳ね橋がまだ残ってるんだよ~。」
と教えて頂き、
「おぉ~そりゃすごい!それは見とかないと!・・・帰ったらみんなに自慢しよ。」
と心沸き立ち、急遽行き先をニースから急遽、「アルル」に変更。(確かゴッホは・・・・・自分で耳切った人だよね?)まぁ芸術的センスもなければ嗜好もない自分は単なるミーハーなんです。
※しかも後からこの「跳ね橋は複製したものだ」と知りました・・・・・
ガタガタと鉄道に揺られて2時間半・・・・・・
これも 『世界遺産』 に認定されている所だらけのアルルに到着。(なんかヨーロッパ、世界遺産が多いのは気のせい??)町自体は本当に小さいんですが、所々に残るローマ時代の城壁の後。ゴッホの絵のモデルもそのまま残っていたり、(ゴッホが滞在した15ヶ月でこの町で300点の作品を残したらしいです)更に、2,000年前の円形闘技場が未だに使われていたり!(もちろん戦うためではありません)もう町が狭いだけにあちこちで見所が満載の町です。
ヨーロッパ映画に出てきそうな古い建物や店に目を奪われ、何気に街角を曲がれば、そこには
ドーーーーーーーーーーーン!!!!
と立ちはだかる 『円形闘技場』 が!!!!
いやぁ~息を呑みますよ、ほんとに。無意識のウチに日本語で、
「すげーーー・・・・・すげーーーー・・・・・。」
の独り言(笑)
毎回、「新しい国」「新しい街」には必ずと行っていいほど、バックパッカーが申し合わせたように集まってくる場所・・・・・「駅のインフォメーション」
多国籍に渡る若者がここで情報交換や待ち合わせにしている場所。
そして一番の目的は。ここで無料(国や町によっては時に有料)の地図を手に入れ、この地図を片身離さず、これを頼りに町を歩く。駅のインフォメーションとは旅行者にとっては無くてはならない貴重な場所なんです。(これも国や町によっては「日本語表示」の地図もあり、そんな時は泣きたくなるくらい、助かりましたね)
まずは荷物を置くホテルを見つける。
まずは一服。一段落した後、手提げバックからリュックに切り替え、必要最低限の装備で再度、町に出る。財布は大金が入っているので落とした時を考えれば持ち運びも怖い。更にホテルに置いておくのも日本と違って、ホテルの従業員から盗まれるとの事件も多いらしく置いていけない・・・・・・いつも部屋に入って最初にやる「財布の隠し場所を捜す」のが実は一番大変でした。
(おっ。ここ、なんかいい感じの公園がある・・・・・)
自分が見つけたのは町外れにある小さな公園。
人が多い有名な所より、静かで緑がある小さな場所の方が意外と落ち着いたりするんですよね~いつもの様に特別する事もなく、一人でボーッとした時間を過ごす。「日本人はどこの国でもいる」と言われますが、意外と当時は(今も?)そんな事はありません。一歩町に入り、一本人がいない路地を通ればほとんど同族と会う機会がないんですよね~
「すいませ~ん・・・・日本人ですか~??」
(えーーーーーーーっ?!)
意外なところで懐かしい、久々の日本語。
「・・・・・良かったら一緒にご飯でもどうですか?」
振り返るとそこに若い、日本人の青年の姿が・・・・・・
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コメント:3
- 私 09-05-30 (土) 22:44
-
あ~(笑)一人でうけたんですが、公園に財布を隠すのかと思いました(笑)
自分のアホすぎる推理…
早く続きが読みたいっ! - 太陽 09-05-30 (土) 23:48
-
今度は青年かいっ!?
(笑笑)
日本の女の子だったらよかったのにね~(笑) - 管理人 09-05-31 (日) 14:46
-
私さん
公園か・・・・なんでそれにもっと早く・・・・・・気づきませんよっ!!(笑)
それじゃぁ、正真正銘のホームレスじゃないですかー!(爆)太陽さん
旅にアクシデントはつきものなんですよ、はい。
しばらくは天使の影ばかり追っていたのはここだけの話です(笑)
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