ヨーロッパ放浪記１　　出国に至る軌道

久々に家の大掃除をやっていたら昔の日記が出てきて。

案の定、手が止まり時間も２～３時間は止まりましたよ。読み終えた後思わずキング・クリムゾンの本体を捜してしまいました。（はい、誰もわかんないですね）

自分は１９歳から２４歳まで走り書きの記録をつけていた奇特な人間です。

昨夜、遊びに行った人に 「あ！ここ昔、オレが住んでた所！寄ってもいい？」 って聞いたら 「あなたは本当に”思い出”が好きなんですねぇ・・・」と嫌味を言われました。うん、おっしゃる通り・・・・でも「思い出そのもの」にもなるんでしょうが、本当は 「ジワ・・・ッ・・・ジワワッ・・」 と胸にこみ上げてくる 『感覚』 が好きなんです（苦笑）・・・・せっかくなのでこれも空いた時間にセコセコと空いた時間にこれも日記に残せたらと思います～

１９歳だった自分が何故、３ヶ月のヨーロッパ一人旅に・・・？？

理由はたったの３つです。

○当時も（？）かなり貧乏だった家から

　「大学に行きたかったら全部、お前の金で行け。」と父親から言われていてまーーーったく、進学する気がなかった自分、、、それがコンプレックスで 『大学に行く奴らとは違った経験がしたい』と高校の時からずっと思ってました。（今思えば発端は単なる負け犬根性でしたねっ！）大学入試に受かっても行けない・・・・（入試の日に皆が参考書片手に時間を惜しんでいる時、当日発売のマンガを受験会場でこれ見よがしに読み、優越感を感じてたバカでしたから・・・・）、高校はなんとか卒業できたものの、１／３は休んでバイトしてお金貯めていました。しかも何故か特進クラスに入ってしまい、「他の生徒に悪影響だ！」と先生から吊るし上げられ、学校から「退校勧告書」を３～４枚頂いた記憶があります（苦笑）

○小学校の時、音楽の教科書の裏に何気にのったヨーロッパの町

その風景が好きで好きで、好きでたまらず、「人間、生まれたからには一度はこんな街を生で見たい！！！」と幼い頃より思っていました。今でも目をつぶればその風景（上空写真でしたが）は目に焼きついています。当時は先生に聞いても分からず、調べる手段もなく・・・・永遠の、あこがれの町並みでした。

○思いがけない再会

高校をなんとか卒業でき、高校時代から好きだった 『ガテン系の肉体労働』 に明け暮れ、そこの社長さんに気に入って頂き卒業してそこで雇って貰っていたある日！！！TVでたまたまみた番組 『世界の車窓から』 ・・・・・なんと！それがまさしく小学校から夢に見ていたあの風景！！！！

そして以外と簡単に、その街の名前が分かりました。

ヨーロッパ、ドイツの 『ローテンブルク』！！もうですね、ここに行くために生まれてきたんだと当時は勝手に錯覚！！ 「世界の車窓から」を見て３日後には腹を決めて旅行会社へ。そこから２週間後には初の海外旅行、長年夢にまで見た街への出発でした。

・・・・・・・・以上、理由は以外とシンプルです。

しかし、当時から（当時は！）割とミーハーだった自分は旅のことを所かまわず友達に言いまくり、自慢しまくりです。

「へ～っ、お前以外に勇気あるなぁ～」

「すごーい、○○君！！お土産忘れないでよ！」

「よ～し。もう会えないかも知れないから皆で○○の送別会やろーぜー！！」

いつの間にか自分の旅行が友達の中で一人歩きすると比例して・・・

数々の宴会を当たり前の様にタダ食い・タダ飲みをして騒いだ後には。

一人になれば湧き立ってくる不安と恐怖・・・・

『大丈夫か・・・大丈夫なのか・・・オレ？！』

ここまで来たら引けない状況におびえつつも、あっという間に出発の前日まで。

・・・・・・続く

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